小児科専門医の相談室㉔ 「お子さまの未来を守るために~HPVワクチンについて~」
- 6 時間前
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HPV(ヒトパピローマウイルス)は、男女を問わず多くの人が一生に一度は感染するといわれている、とても身近なウイルスです。ほとんどの場合は自然に体から排除されますが、一部では感染が続き、将来、子宮頸がんをはじめ、中咽頭がん、肛門がんなどの原因となることがあります。
HPVワクチンを感染する前に接種することで高い予防効果を期待できます。そのため、感染の機会が増える前の中学生の時期に接種を始めることがおすすめです。15歳になる前に接種を開始すると、原則2回の接種で充分な免疫がつくため2回で完了します。15歳以降に開始した場合は3回の接種が必要となります。
HPVは女の子だけでなく、男の子にも関係のあるウイルスです。男性でもHPVが原因となる病気(尖圭コンジローマ、肛門がん等)があることがわかっており、ワクチンを接種することで、ご自身を守るだけでなく、将来の大切なパートナーへの感染を減らすことにもつながります。
現在、HPVワクチンについて、国の定期接種(公費)の対象は女性のみです。男性は任意接種(自費)となりますが、一部の自治体では接種費用の助成制度があります。詳しくは、お住まいの自治体または医療機関へお問い合わせください。
HPVワクチンは感染を100%防ぐものではありませんが、高い予防効果が確認されています。また、女性はワクチンを接種した後も、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
ワクチンについて不安や疑問を感じる方もいらっしゃると思います。接種を受けるかどうかは、ご本人と保護者の皆さまが正しい情報をもとに十分話し合い、分からないことがあれば医師に相談したうえで判断してください。
未来のお子さまが、健康で豊かな人生を送るために。HPVワクチンについて、ご家庭で話し合う機会にしていただければ幸いです。
2026/8/10
日本女医会 小児救急・子育て支援委員会
渋川洋子


