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小児科専門医の相談室⑰      「インフルエンザが流行っています。ワクチン接種をお願いします」


本年は、インフルエンザの流行が例年より早く始まりました。


10月1日からインフルエンザワクチン接種が始まっていますので、早めに接種することをお勧めします。

既にインフルエンザにかかってしまわれた方も、ワクチン接種が望ましいです。

理由は、インフルエンザにはA型B型等が複数あることと、重症化を防ぐ効果があるからです。1度かかった型には免疫ができますが、他の型には免疫がないため、同じシーズンに別の型のインフルエンザに再感染する可能性があるからです。


昨年から、従来の不活化ワクチンの他に、2歳から19歳未満の方には、経鼻ワクチンも選択肢の一つとなりました。


これは、両側の鼻の粘膜に1回0.1mlずつ噴霧する3価の弱毒生ワクチンで、米国では2003年から、ヨーロッパでも2013年から使用されています。


注射嫌いの子どもさんや、痛みが苦手の方には嬉しいニュースです。しかし気管支喘息の患者さまや妊婦の方、周囲に授乳されている方や免疫不全の方がおられるときは不活化ワクチンの方が奨められています。


かかりつけの先生とご相談になり、適切なワクチンを接種していただきたいと思います。


詳しくは日本小児科学会、厚生労働省の情報をご参照ください。


【参考】日本小児科学会:20240909_keibi_i_vaccine.pdf

      厚生労働省:001256393.pdf



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2025/11/7

  日本女医会 小児救急・子育て支援委員会

               藤谷宏子

 
 
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